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ピロリ菌除菌すればもう胃の検査は不要?


ピロリ菌除菌治療が、2000年に保険適応になってから17年が経過しました。

当院でも、たくさんの方にピロリ菌除菌治療を行ってきました。

除菌療法で必ずいただく質問があります。

Q「ピロリ菌除菌すれば、もう胃がんにならないのでしょうか?」


A「胃がんになる可能性低くはなりますが、胃がんになる可能性は残っています」

その胃がんリスクの差は、除菌前の胃の状態に相関すると思います。

20代などの比較的若い時期に除菌すれば、胃の粘膜もさほど傷んでいないので
胃がんのリスクはかなり減ると思います。

60代を超えて除菌した場合、ピロリ菌は大体2,3歳で感染しますので、約57,58年間感染してた訳です。

長期間ピロリ菌がいれば、その分胃の粘膜も傷みます。

一般的には胃がんになるには、胃粘膜の遺伝子レベルの異常が始まって10年〜20年かかると考えられています。

もし遺伝子レベルの異常がもう始まっていてれば、除菌後に胃がんが発症する可能性があります。

では高齢であれば、ピロリ菌除菌しても意味がないのでしょうか。

ピロリ菌除菌することで、胃粘膜に付着している汚い粘液が消えたり、腫れている粘膜のヒダが細くなり、胃がんが見つけやすくなる利点があります。

つまり高齢であってもピロリ菌除菌のメリットはあると思います。

一番重要なことは、除菌後も定期的な胃内視鏡検査が必要ということです



さいとうファミリ−クリニック



感染性腸炎(サルモネラ保菌者への対応)
                 

これから冬になると、下痢、嘔吐といった感染性腸炎の方は多いです。

感染性腸炎は大きく分類して、小腸型と大腸型に分けることができます。 

小腸型腸炎:原因はウイルスが多い。いわゆるお腹の風邪。大量の水溶性の下痢、嘔吐が特徴

大腸炎型腸炎:原因は細菌が多い。血便、腹痛、発熱があり、少量の下痢が頻繁にでる、いわゆる「しぶり腹」の症状がでるのが特徴

下痢になる前の海外渡航歴、生ものを食べたかどうかは、感染性腸炎の診断に重要です。

衛生状態の悪いアジア、アフリカ、南米等から帰国した場合は要注意です。

上記のような国から帰国後、下痢、腹痛、発熱、血便などがあった場合は、大腸炎型腸炎、つまり細菌性腸炎が疑われます。

細菌性赤痢、腸チフス、パラチフスなどが原因の可能性があれば、抗生剤投与をすることが多いと思います。

日本での細菌性腸炎の代表は、サルモネラとキャンピロバクターです。

サルモネラは生卵、生肉(トリ、ブタ、ウシ等)やペット(イヌ、ネコ、ミドリガメ等)のフンからうつる事があります。

キャンピロバクターは生の鶏肉を食べて、うつる事が多いです。

サルモネラとキャンピロバクターの治療ですが、乳児、老人や免疫力の落ちた人には抗生剤を投与します。

しかし、一般健康人には投与せず対症療法で治療します。

ここで難しいのが、食品を扱う仕事の方で症状はありませんが、検便からサルモネラが検出された場合です。

サルモネラ菌は平均1カ月、多くは3カ月、遅くても1年以内には自然消失します。

原則、保菌者に対する抗菌療法は必要ありません。

しかし、調理師の方や食品を扱う飲食店の方はサルモネラなどの菌がでている間は就業できないので、1W抗生剤で治療する事が多いです。

ノロウイルスは、ウイルス性であり、抗生剤投与は必要ありません


10月も終わりで冷え込んできました。街はハロウィン一色ですね。
私の町内会でも、ハロウィンナイトで、子供たちが仮装して、各家庭を廻っていました。かわいい「トリックアトリート!」の声が響いていました。


さいとうファミリ−クリニック


大腸がんの予防
                

がんの予防には、1次予防、2次予防、3次予防があります。

1次予防とは、「がんになる危険性のある食事は生活習慣を回避する」

2次予防とは、「検診によりがんを早期に発見する」

3次予防とは、「がん治療後に社会復帰を目指すとともに新たながんの発生を予防する」

さらに最近話題なのは、薬を内服することで積極的にがんを予防していくという
「化学予防」が注目を集めています。1.5次予防とも呼ばれています。

今回は大腸がんに1次予防と1.5次予防について興味深い総説を読みました。

大腸がんの一次予防は、赤身肉、加工肉、アルコール、喫煙の回避し、野菜、果物、牛乳、カルシウムを十分に摂取し、適度の運動が効果あると記載ありました。

さらにまだ専門家の間でも意見が分かれるのですが、以下も大腸がんの予防に効果があると言われています。

1日10杯の緑茶を飲む(カテキン効果?)。現在、お茶の錠剤で治験が進んでいる。

コーヒーを1日4杯飲む。(3杯以下では効果なし)

アスピリン内服は大腸がん予防になるようです。

しかし全員に効果がある訳ではなく、遺伝子解析などで効果がありそうな人を選ぶ必要があります。

現在、アスピリン以外の内服薬で予防できないかと、高脂血症治療薬のスタチン、骨粗しょう症の薬、糖尿病薬のメトホルミンで研究が進んでいます。

医学は日新月歩ですね! 


さいとうファミリ−クリニック


ノロウイルス〜最近の話題〜
           

下痢している方に「これはノロウイルスではないですか?」と聞かれる事がたびたびあります。

ノロウイルスは主に冬季に大流行するウイルスです。

ノロウイルスには大きく分けてグループ1からグループ5まで5群あり、人に感染するのはグループ2に分類されるウイルスです。

そのグループ2の中でさらに細かく分かれ、22の遺伝子型があります。

その遺伝子が変異する度に大流行します。

2012年の冬の大流行は、史上2番目の流行で高齢者の方を中心に亡くなる方が多数でました。

冬に主に流行しますが、夏場に発症することもあります。

ノロウイルスはヒトからヒトに感染するウイルスで、よく言われる二枚貝(生ガキなど)からの感染は全体の約5%程度で少ないです。

症状は、最初に「腹痛」が出現し、その後「非常に激しい下痢」が起こります。

治療は、水分摂取が大事です。

市販のポカリスエットなどの経口イオン飲料をお湯で半分に割って、少量ずつ飲んでください。

細菌感染症ではないので、抗生剤は効果ありません。

通常は2,3日で改善に向かいますが、小さなお子さまや、お年寄りでは脱水予防のために、点滴することもあります。

予防には丁寧な手洗いが重要です。手洗いの目安が、石鹸を手につけて洗い、流水で石鹸が落ちるまでが一つの目安になります。

吐物や排泄物が付着した場合は、ペットボトル500mlにキャップ2杯の次亜塩素酸(ハイターなど)を入れて消毒液をつくります。

これを使ってよく拭き取ることが大事です。

ノロウイルスワクチンは、現在開発中で3〜5年の間に臨床で使用される予定です


                
                内科学会総会に出席してきました。最新の知見に触れて勉強になりました。


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逆流性食道炎の薬の飲み方の一工夫


今日は冷たい雨が降っています。来週から12月です。

忘年会シーズンで飲食の機会も多いことと思います。

普段から逆流性食道炎等で治療されている方は、なおさら注意してください。

「私は薬をもらっているから大丈夫!...でも最近薬の効きが悪いかな〜。お酒を飲んだ翌朝、胸やけがするかもしれないな〜。」

通常の状態では、効果のあったお薬(プロトンポンプ阻害剤:PPI)も、暴飲暴食した胃では効果が弱くなっているかもしれません。

PPIは出すぎた胃酸を抑えるお薬です。

商品名はパリエット、タケプロン、オメプラール、オメプラゾン、ネキシウムなどがありそれぞれ後発品がある薬もあります。

効果のある内服の仕方は、夕食30分から1時間前に内服するのをお勧めします。

普通の方は一日の食事量は、夕食が一番が多いと思います。

ということは一番胃酸が出るということです。

胃酸が一番でる時間帯に、お薬が最大に効くようにすることが重要です。

PPIの効果が最大になるのが、内服後2時間なので食後の胃酸増加に備えて夕食30分から1時間前が効率的と考えられます。

せっかくお薬を内服するのですから、一番効果がある内服をしたいものですね。


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便秘に新しい治療薬
便秘に悩む方は多いと思います。

一口に便秘といっても様々な症状があります。

まずは「排便回数が減ること」例えば、1週間に1回しか便がでないなど。

他にも「いきむなど排便困難感」、「残便感がありすっきりしない」や「ウンチが固くてコロコロしている」などの症状を訴える方がいます。

便秘治療薬には大きく分けて、便を軟らかくする薬と腸の動きを良くする薬と大きく分けて2種類あります。

便が固くてコロコロしている方が、腸の動きを良くする薬だけを内服すると強い腹痛を起こすことがあります。

反対に便を軟らかくしても腸の動きが悪くては、良い排便に繋がりません。

便秘治療の基本は「便を軟らかくして、腸を動かす」です。

今までは便を軟らかくする薬は主に酸化マグネシウムが使われてきました。

しかし、高齢の方で心臓病や腎臓病のある方には、まれですが「高マウグネシウム血症」を起こす事があります。

今回32年ぶりに発売された新規作用機序のお薬(商品名:アミティーザ)は小腸からの水分分泌を促進して便を軟らかくし、自然排便を促す作用があります。

人間の生理的な作用に働きかけますので、強制的な排便を誘発する大腸刺激下剤とは違う効果が期待できます。

「便秘」にお悩みの方はご相談ください。  



便秘治療の基本は食事(野菜)と運動です


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ピロリ菌の感染経路・検査・除菌の判定
                
胃がん、胃潰瘍などの原因となる「ヘリコバクターピロリ菌」はいつ、どのように感染するのでしょうか。最近の知見を調べてみました。

多くの感染は、胃の免疫能が発達していない、2歳までに成立するといわれています。(成人の新規感染率は1%程度

感染経路は、主たる経路は親子感染が多いようです(特に母−子感染

その原因として、口−口感染が考えられています。

離乳食を保護者(ピロリ感染者)が噛んで与えているパターンが多いです。

以前多かった水からの感染は、井戸水や川の水を直接飲むことの少ない現在の日本では主たる感染経路ではなくなりました。

結論として、ピロリ菌感染撲滅には、親となる若年者のピロリ感染を拾い上げ、早期に除菌療法を施行していく必要があると思います。

また除菌後のピロリ菌再陽性化率は、日本では0〜2%、一方海外では11.5%と開きがあります。

海外での11.5%は、ピロリに再感染したのではなく、もともと除菌できていなかった可能性があります。

除菌直後は、ピロリ菌が減少して検査の感度を下回り、「陰性」と判断されます。

しかし、これは見かけ上の陰性であり、しばらく時間がたつとピロリ菌が増殖してきて、結果、検査「陽性」となります。

除菌の効果判定は正しく行うことが必要です。

当院では除菌終了後、約8W後に「尿素呼気試験」と「糞便中抗原測定」の2つを組み合わせて検査しており、両方とも「陰性」で初めて「除菌成功」としています

日本の場合、今までは1種類の検査でしか、効果判定されていないことが多かったようです。(保険診療で1種類しか認められていなかったので)

以前に除菌して除菌成功と言われている方でも、胃の調子が悪ければ胃内視鏡検査を受けて同時にピロリ菌の検査をもう一度受けておくことをお勧めします。


皆様にいつも応援いただいている「中車と團子の会」のホームページが新しくなりました。今後の公演情報なども見られます。またよろしければ、入会もご検討ください。入会特典として会員限定のイベントもあります。
ホームページはこちらをクリックしてください


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逆流性食道炎の食事・生活指導
                                 
日中はまだ暑いですが、朝夕はめっきり涼しくなってきましたね。

「食欲の秋」ですが、胸やけ、胃もたれがある逆流性食道炎の方は食事・生活習慣に注意が必要です。次の事を守りましょう。

良く噛んで、腹7分目にする!(食べ過ぎに注意!)

食べる時間に注意! (特に夕食。就寝4時間前には食事を済ませたい)

食べるものに注意! (逆流を考えると以下のものは避けたい。)           

<絶対禁止> チョコレート、あん菓子、コーヒー、ケーキ、アイスクリーム、ココア

 
<原則避けるもの>ねっとり甘いもの、辛いものなどの刺激物、油分の多いもの、すっぱいもの、炭酸類、ズルズルと食べるもの、アルコールなど

<安心して食べられるもの>豆腐、おかゆ、白身魚、食パン、根菜の野菜、バナナ、リンゴなど

ここで、「これでは食べられるものの方が少ないじゃない〜」という悲鳴が聞こえてきそうですね。

上記はあくまで例であり、逆流のひどい時には安全なものを、調子の良い時は色々なものを少しずつ食べて頂いて結構です。

また人間に必要なたんぱく質ですが、逆流予防には以下の順番がよいです。

豆腐>白身魚>赤身魚>豚、鶏>>牛肉

おいしく食べて、しっかりスポーツして、いい本をたくさん読んで「実りの秋」にしたいですね。



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今日は子供の学校の学園祭でした。バスケットボール部に所属していて招待試合を観戦してきました。ボールをドリブルする時の「ズンズン」という振動、シューズが床にこすれる「キュッキュッ」という音。迫力ありました!
試合に勝つことも大事ですが、部活動を通して健康な体と礼儀を身につけてもらいたいです。昨今、部活動の暴力が問題になっています。勝利至上主義が誤りの根本と考えます。今日の試合の両校は、試合中は真剣ですが、試合後は楽しそうな表情が印象に残りました。



胸やけと睡眠障害
                         

胃食道逆流症(GERD)の重症の場合は、日中だけでなく夜間に胃酸の逆流があり「胸やけで目が覚める」ことがあります。

胃酸が食道やのどに逆流するので、のどがイガイガしたり、コンコンと咳払いのような咳が続くこともあります。

重症逆流性食道炎の治療の基本は、「1日のうち83%以上の時間で胃のPhを4以上に保つこと」が目標です。

まずは夜間の胃酸分泌抑制を目指します。

1)生活習慣を改善する
  ・食後3時間以内は就寝しない
  ・就寝時上半身を30度挙上させる
  ・肥満を解消する 

2)薬物治療
  ・制酸剤(アルロイドG) → 即効性あり。しかし持続時間30〜45分
  ・消化管運動機能改善薬(ガスモチン、六君子湯) → 酸の逆流防止効果
  ・H2ブロッカ→ 内服後2時間で効果最大。長期連用で効果減弱する事あり
  ・PPI(プロトンポンプ阻害剤)→酸分泌抑制効果強いが効果最大になるまで4,5               日必要。

胃酸分泌抑制効果が強いPPIですが、現在大きく分けて4種類のPPIが発売されています。

PPIは肝臓で薬物代謝酵素チトクロームの関与を受けるのですが、この酵素の遺伝子によっては、PPIが効きにくいともあります。

しかし、遺伝子の影響を受けにくいタイプのPPIもあるので、PPIの種類を変えてみることも考慮していきます。

胸やけで夜、目が覚める!ということでお悩みの方はご相談ください。



              
週末は日本橋高島屋で「生誕130年 ユトリロ展」を見てきました。
パリの風景を描き、”モンマルトルの画家 ”と言われたユトリロですが、子供の頃からアルコール依存症になり精神状態が安定しない時期もあったようです。
精神状態が良い時と悪い時では、絵画の色彩や構図が明らかに変化していて非常に興味深かったです。
このモンマルトルのキャバレー「ラパン・アジル」は有名ですが、ユトリロはこのラパン・アジルを四季ごとに描き、またちょっと角度を変えて描きなんと400作品位描いているそうです。


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ピロリ感染胃炎にも、除菌療法が保険適応になりました。


 「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」にも、平成25年2月22日より除菌治療が可能となりました。

今までは「胃潰瘍・十二指腸潰瘍等」しか除菌の適応がありませんでした。

慢性胃炎でのピロリ菌除菌の保健適応拡大は、胃がんのリスクを減らすのに有効であると考えます。

ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の診断には以下の2つが必要です。

ヘリコバクター・ピロリの感染を以下のいずれかの方法で確認する。

迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法、抗体測定、尿素呼気試験、糞便中抗原測定

胃内視鏡検査により、慢性胃炎の所見があることを確認する

つまり胃の調子が悪ければ、まずは胃の内視鏡検査をして胃がん等の悪性腫瘍を除外することが必要です。

ピロリ菌除菌には、胃酸分泌を抑制するお薬と抗生剤(2種類)を7日間内服します。

胃痛、食欲がない、胃が張った感じがする等の症状のある方は、一度ご相談ください。


先週は続けて医療連携の会に出席しました。
東急病院の病診連携の会は、いつもお世話になっている内科、外科の先生とお話できました。また昭和大膠原病内科の連携の会では、「日常生活に役立つ膠原病疾患の診方」のレクチャーを受け、大変勉強になりました。また勉強会の後は今後の連携の仕方の事や、お互いの色々なプライベートの事などもお話して楽しく親睦を深めました。病院の先生方との連携は非常に大事で、患者さんの適切な病院紹介には欠かせません。今後も時間の許す限り出席するつもりです。



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消化器内視鏡学会セミナー
             

先週の日曜日、日本内視鏡学会主催の関東セミナーに参加してきました。

このセミナーは、消化器内視鏡専門医の資格更新に義務づけられています。

朝の9時〜夕方5時まで、40分間の講演が10コマ。

昼休みもなく出されたお弁当を食べながら、しかし講演は続くという非常にタイトなスケジュールでした。

講演内容はすごく役に立ちました。食道、胃、小腸、大腸、肝胆膵の部位別の最新の内視鏡画像の診断と治療についてスライドとビデオを見て勉強してきました。

中でも印象に残ったのは、以前は手術していたような食道がんでも、今は大きさや深達度によっては内視鏡的に摘出することが可能です。

食道がんは手術せずに、内視鏡処置で治療できた場合では明らかに治療後の負担が違います。

改めて早期発見が大事だと認識した次第です。

定期的な胃内視鏡検査を受ける事をお勧めします。



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炎症性腸疾患の最新治療
              

先日、昭和大学病院消化器内科の竹内先生のお話を聞く機会がありました。

プライマリケアにおける腸炎診療のエッセンス」という講演内容でした。

炎症性腸疾患といえば「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」が代表的な疾患です。

これらの病気は原因不明の炎症が潰瘍性大腸炎であれば大腸に、クローン病であれば小腸、大腸、胃や肛門といった消化管全体に炎症が起こる病気です。

これらの病気はまだ根治療法は見つかっていませんが、最近は良い薬が開発されて投薬できるようになりました。

その結果、従来では治療のコントロールが難しかった患者さんも日常生活が普段通り過ごせるようになってきました。

今回の口演では新しいクローン病の治療薬、「生物学的製剤」といわれる抗TNFα製剤についてお話くださいました。

抗TNFα抗体薬は、クローン病の炎症を引き起こす原因物質である「TNFα」に作用することで炎症を抑え、クローン病の症状を改善する新しい治療薬です。

抗TNFα製剤は内服薬ではなく注射製剤です。しかし、インスリンのように患者さんが自分で自己注射できます。 (Eisai、Abbot資料より)

注射というと病院に通院しなくてはいけないというイメージですが、自己注射できるということは、働いていて通院時間がなかなか取れない方には朗報です。

他にも腸炎全般についてレクチャー頂きました。大変勉強になりました。



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ピロリ菌感染
                        
品川区でも7月から胃がんリスク検診が始まりました。

ピロリ菌への関心もさらに高まった感じです。

以前、ピロリ菌の親子感染の事をブログに書きました。

ピロリ菌陽性の親が、離乳食の時期に口で一遍噛み砕いてから、それを口移しで赤ちゃんに与える。

胃の免疫がまだ弱い赤ちゃんは、親の唾液にまじったピロリ菌に感染してしまうといわれています。

現在の離乳食はパック入りで、お粥状に最初からなっており、今は親が赤ちゃんに口移しであげるということはほとんどないようです。

                 
今月早くも3回目のブログ更新です! このままですと過去最高更新月になるかも。。。と思って過去をみると月11回も更新した月あり。これを超えるのは難しい。。。うちのアイドル「キャバリアのレディーです」かわいい。。。です


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キャンピロバクター腸炎に注意
                          
             生肉の生食に注意!

今日から7月ですね。まだ梅雨明けにはなっていません。

この時期多いのが食中毒。

先月6月は、キャンピロバクター腸炎の方が4名いました。

キャンピロバクターは、食中毒の中ではノロウイルスに次いで多いです。

潜伏期が2日〜5日程度で長いので、本人も何を食べたか覚えていないケースもあります。

原因は生肉の食べて発症、特に「鳥肉が多い」です。

「鳥の刺身食べませんでしたか?」とお聞きすると「まさにソレ、食べました。」と思い出されるといった次第。

症状は、まず熱(38℃以上)、関節痛、全身倦怠感が出ます。

まさにインフルエンザのような症状が特徴です

私はインフルエンザの鑑別診断に、いつも急性腎盂腎炎とキャンピロバクター腸炎を考えています。

発熱後に、下痢、腹痛がきます

下痢も10回以上/dayといつもの下痢とは明らかに違う重症感があります。

腹痛も、腹膜炎の症状である腹膜刺激症状(手でお腹を押して離すと、離したときの方がビクっと痛い)がでることもあります。

治療は対症療法が主ですが、マクロライド系抗生剤を使うこともあります。

4,5日で治癒しますが、まれに感染後10日め位に手足に力が入らなくなるギランバレー症候群が発症することがあるので注意が必要です。

世間では牛の「レバ刺し」の生食禁止が話題になっていますが、「鳥刺し」にも気をつけてください


*夏期休暇のお知らせ: 8月13日(月)〜8月16日(木)です


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消化の良い食事とは
            

もう今年も残り2週間ですね。早いですね。

忘年会シーズン真っただ中ですが、暴飲暴食で胃の調子をくずしていませんか?

胸やけ、ゲップが出る、お腹が張るなどの症状がある場合、まずは食事を消化の良いものにしてください。

消化の良い食品を覚えておくと、「いざ」という時に便利です。

<消化の良いもの
○お粥・めん・パン
○半熟卵
○豚ヒレ肉・赤みひき肉・鶏ささ身
○カレイ・タラ・タイ・サワラなどの白身魚やサケ
○豆腐・納豆
○かぼちゃ・トマト・にんじん・大根・かぶ・白菜・小松菜・ホウレンソウ・里芋
○牛乳・ヨーグルト
○リンゴ・バナナ・もも・いちご

<消化の悪いもの>
●豚バラ肉・牛カルビ肉・ベーコン
●生卵
●油揚げ・厚揚げ・こんにゃく
●タコ・イカ・ウナギ・貝類(アサリ、ハマグリ、シジミ)
●しいたけ・しめじ・マッシュルームなどのきのこ類
●干物・漬物・塩辛
●赤トウガラシ・カレー粉などの香辛料
●パイナップル・梨・柿
●レモン・夏ミカン・柚子などの柑橘類
●炭酸飲料・コーヒー・濃いめの緑茶 (エーザイ資料タニタ×エーザイコラボ企画より)

上記を参考に食事をしてみてください。
それでも改善なければ、ご相談ください。


*品川区の特定健診ですが、受診券にはH23.12.31までとなっていますが、H24.3.30まで受診できます。年内の受診が難しい方は年明けでも健診が受けられます。
*インフルエンザワクチンまだ接種できます。年内には接種しましょう



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胃炎の話
               
「胃炎」と一口にいいますが、さまざまタイプがあります。

形態学的胃炎:内視鏡検査などにより肉眼的に観察される。

組織学的慢性胃炎:ヘリコバクターピロリ感染が原因である。

症候性胃炎:胃痛や腹部膨満感などの慢性的な上腹部症状がある。

しかし「胃が痛い」「胃がもたれる」「胸焼け」がするなどのいわゆる「胃炎」症状があるのに、内視鏡検査で、異常所見が見られないことがけっこうあります。

以前は、内視鏡で異常がないのだから「胃痛は気のせい」なんて片づけられていました。

でも、近年上腹部症状と胃炎が必ずしもリンクするとは限らないことがわかってきました。

最近はそのような病態を「機能性ディスペプシア(機能性消化不良症)」と呼ぶようになりました。

治療は、胃酸分泌を抑えるお薬と胃の動きを改善するお薬を使います。
さらに漢方薬をうまく使うことで、速やかに「気になる胃の症状」を改善させることができます。

「胃痛」「胃もたれ」「胸やけ」などの症状があった場合、

まずは胃内視鏡検査をお勧めします。(50歳以上の方は特に推奨します

内視鏡検査を行い、胃がんや胃潰瘍などの器質疾患の有無の確認、さらにヘリコバクターピロリに感染しているかをチェックします。

*現在、ヘリコバクターピロリ感染の有無を保険診療できるのは、胃内視鏡検査で「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」が確認できた場合のみです


先日、逗子市にある鷹取山ハイキングコースに行ってきました。
京急東逗子の駅から、5分ほど歩くと鷹取山登山口があります。
そこから15分ほど登ると、神武寺という奈良時代にできた天台宗のお寺があります。


ここ神武寺の晩鐘は、逗子八景のひとつに数えられています。


鷹取山山頂広場。鷹取石と呼ばれた石の採石跡がそこかしこにあり、今はロッククライミングの練習場になっています。


山頂広場から5分位歩くと「磨崖仏」があります。岩彫られた弥勒菩薩で、昭和40年頃に作られたようです。

天気は曇りでしたが、気温は暖かでよい運動になりました



さいとうファミリ−クリニック

胃のポリープについて


朝夕めっきり秋の気配を感じますね。いい季節になりました。

この時期は、「会社の健診」や「人間ドック」で、胃のバリウム検査をして、「胃のポリープ」を指摘される方が結構いらっしゃいます。

では胃のポリープとは一体何なんでしょう。

定義;胃の上皮、一番内側の層から出た良性の出っ張った病気。

簡単にいうと、胃のイボです。

胃のポリープは大きく分けて2種類あります。
 
「過形成ポリープ」と「胃底腺ポリープ」です。それぞれ特徴を書いてみます。

<過形成ポリープ>
色は赤い。胃のどこにでもできる。ほとんどピロリ菌陽性。まれに癌化することあり。2cm以上のポリープは切除した方が良い。




<胃底腺ポリープ>
色は周囲と同様。場所は胃底腺領域のできる。
ほとんどピロリ菌陰性
。99%癌化しない。1年に1回のフォローアップで問題なし。複数個できることが多い。



同じポリープでもピロリ菌の問題もあり、危険度が大分違います。

胃のポリープを指摘されましたら一度ご相談ください。


ようやく暑い「夏」が過ぎて、気持ち落ち着く「秋」の到来です。
この季節は気持ちがワサワサしなくて、落ち着いてじっくり何かに取り組めそうな気がしませんか。秋は並木道がいいですね。表参道とか代官山とか。オープンテラスでカフェオレと読書なんていいですね。でも僕はお茶は熱いうちに飲まなきゃとか言って、すぐに飲んじゃうもんだから飲み物が無くなって、あまりゆっくりできすにお店から出てきてしまう事が多いです。。。。



さいとうファミリ−クリニック

その長引く咳の原因は胃酸の逆流かもしれません
               

昨日、今日と涼しく過ごしやすいですね。

最近、咳で来院される方が多い印象です。

マイコプラズマ肺炎に代表される急性感染症も多いですが、長引く咳に困って来院される方も結構おられます。

約8週間以上続く、いわゆる長引く咳は下記の病気を考えます。

気管支喘息
咳喘息;咳だけが出て、ゼーゼーヒューヒューという症状はない。一日の中で、朝夕に咳が多い

慢性副鼻腔炎
いわゆる畜膿症:鼻汁がのどにまわり、それが刺激となって咳がでる

百日咳
発作性の咳が出る、家族内発症がある

逆流性食道炎 (胃食道逆流症)
(強酸である胃酸が逆流して、食道やのどを焼く刺激で咳が出る。朝方に咳がでる事が多い)

食道や胃の病気が、咳の原因ですと説明すると、皆さんビックリされます。

治療は胃酸の分泌を抑える薬と逆流を防ぐお薬を内服します。

長引く咳で悩んでおられる方、一度ご相談ください。


明日からいよいよ8月です。皆様夏休みはどうされますか。
当院の夏季休暇は8月10日(水)〜14日(日)です。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。



さいとうファミリ−クリニック


大腸がんが増えています
              

秋も深まり、健康診断を受ける方が増えています。

今日は「品川区大腸がん検診」受診のお勧めです。

大腸がんはこの50年あまり日本人のライフスタイルの変化に合わせて増え続けています。

今日ではがんによる死亡の”男性第3位”、女性では”第1位”となっています。

しかし、早期に発見されれば治癒率は極めて高く無症状で発見された大腸がんの多くは手術で完治するといわれています。

大腸は小腸に続いて肛門にいたる約1.5Mの消化管です。

部位によって盲腸、結腸(上行、横行、下行、S状)、直腸と呼ばれています。

がんの発生頻度が最も高いのが直腸、S状結腸です。

この2つの部位で大腸がん全体の約7〜8割を占めています。

直腸やS状結腸にできた大腸がんの早期症状は「血便」です。

もちろん、「痔」でも血便はみられますが、「痔」と「大腸がん」が混在して存在することも考えられます。

私は痔があるから、血便がでるのは仕方がないと考えず、医療機関への受診をおすすめします。

進行がんでは、ほかに腹部膨満感、残便感、便が細くなる、腹痛、下痢や便秘を繰り返すなどの症状が出現します。

検査はまず、一次検診で便潜血検査をします。そこで便に血液が混じっていた方は二次検診肛門から内視鏡をいれる大腸内視鏡検査を受けてください。

大腸がんは乳がん、前立腺がんと共に欧米型のがんのひとつです。

動物性脂肪摂取量の増加、肥満、運動不足などと関連があるとされています。

大腸がんは小さながんであれば、開腹手術せずとも内視鏡で切除が可能です。

「品川区大腸がん検診」は品川区民で40歳以上の方なら1年に1回無料で受診できます。

便を採取して提出して頂く簡単な検査ですので、おっくうがらず検査を受けましょう! 
 (こまど No18 2010より)

冒頭の写真は大腸がん予防には野菜などの繊維質をとりましょうという意味です。おいしいサラダにはドレッシングがかかせません。私は玉ねぎドレッシングが好きです。(玉ねぎドレッシングにも色々とあるのだけど...)

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嘔吐・下痢が流行しています
大分寒くなってきました。

久しぶりのブログ更新です....

先週末位より、「嘔吐と下痢」で来院される方が多くなりました。

感冒性胃腸炎がほとんどですが、「ノロウイルス」の集団発生している保育園もあるようです。

ノロウイルスは食中毒の原因となります。

感染して発症するまで(潜伏期間)は約24〜48時間です。

主な症状は「吐き気」「嘔吐」「下痢」「腹痛」です。

症状は突然発症し、夜寝ていたら突然吐いてしまう、悪寒がする、発熱などです。

大体この症状が1,2日続いた後で治癒します。

ここで注意が必要なのは嘔吐物や糞便の処理です。

ノロウイルスは症状が回復しても約1週間程度、糞便中に排泄されます。

また嘔吐物が飛散して周囲を広範囲に汚染して、その後乾燥してノロウイルスが空気中に漂うことがあり、これが口に入って感染することがあります。

消毒には加熱(85℃以上で1分間)、消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒しましょう。


             
先週末、世田谷パブリックシアターで堤真一・草なぎ剛出演の舞台「K2」を見てきました。まずその舞台に作られた氷壁の美しさと大きさに圧倒されました。もちろんお二人の演技も素晴らしかったです。途中地震があってかなり揺れてびっくりしました。最初は演出かと思いましたが劇場ごと揺らすというのはさすがに無理ですよね(笑)あっという間の1時間40分でした。面白かったです!


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消化管疾患と漢方薬

    
「消化管疾患と漢方治療」


今月号の日本消化器病学会雑誌の特集を読みました。

漢方薬の適応となる消化管疾患は、慢性下痢症やガス貯留による腹部膨満など消化管機能低下したものが多いようです。

これは漢方的に「裏寒(りかん)」、すなわち消化管が冷えた状態と解釈されます。

漢方薬を使い体の中から温めるのと同時に、腹巻をする、ズボン下をはく、冷たい食べ物を避ける、日常生活で腹部を温めることが大事です。

以下漢方治療が有効と思われる消化管疾患です。


1.機能性胃腸症
心窩部(みぞおち)の痛みの有る無しで薬を使い分けします。
  
2.胃食道逆流症
プロトンポンプ阻害剤が第1選択薬ですが、無効例や自覚症状改善には漢方も有効です。

3.下痢
慢性下痢は腹が冷えた状態で腹部を温める漢方を処方します。

4.常習便秘症
下剤でかえって腹痛を起こしたり、コロコロしたウサギ糞様の便しかでないタイプの便秘症に、漢方薬は良い適応です。

5.過敏性腸症候群
腹痛、便秘、下痢を繰り返す病気で漢方薬の良い適応です。その有効性は西洋薬と比べても遜色ありません。

6.腹部膨満(腹部術後)
腸管蠕動運動低下によるガス貯留は腹部の冷えが原因です。腹部を温める漢方を処方します。
               (新井信先生 東海大医学部東洋医学講座 日消誌2010:107:1577−1585)
  
*当院で処方する漢方薬はすべて保険適応です。

*漢方薬というと「長くのまないと効かないのでは?」と思われる方が多いようです。しかし効果が現れるのに半年もかかるような薬が保険診療で認められるはずがありません。目安として2Wで一度効果判定します。

*西洋薬と漢方薬をうまく使用することが、より良い医療に繋がると考えています。


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逆流性食道炎の食事療法〜その2〜


胃酸の逆流を防ぐには、食べ物により胃での停滞時間がどの位かを知っておく必要があります。

胃にとどまる時間が短いほど、お腹に負担がかからず、食道へ逆流しにくくなります。

<食物の胃内停滞時間の目安>

2時間以内:くず湯、食パン、りんご、大根、かぶ、半熟たまご、鯛刺身

2.5時間以内:白米ごはん(茶碗1杯)、もち、牛乳(200ml)、ジャガイモ、
       ニンジン、生玉子

3時間以内:うどん、みそ汁、かぼちゃ、さつまいも、鶏肉、カステラ、
     煮魚(カレイ)、牛スキヤキ、ビスケット、玉子焼き

3時間半以内:たけのこ、あわび、はまぐり、昆布、かまぼこ、ゆで卵、
       ビーフステーキ

4〜5時間:うなぎ、かずのこ、天ぷら、豚肉、ベーコン、ロースハム

12時間: バター(大さじ5杯)
                   (株アストラゼネカ;資料より)

バターこってりの食事は約半日胃の中に停滞するとは驚きです。

食事をしてから寝るまでの時間を逆算して食べる必要がありますね


            
連休中、義兄がBBQをしてくれました。カボチャ、アスパラ、シイタケ、ソーセージ、焼鳥などどれもおいしかったです。大勢で屋外で食べると本当においしいですね!食事はおいしく頂きたいものです。

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逆流性食道炎の食事療法〜その1〜


逆流性食道炎とは胃と食道のつなぎ目にある下部食道括約部がゆるんで胃酸が逆流することで、ムカムカ、胸やけ、胸がつかえる感じ、のどの違和感、長引く咳の原因になります。

今日は逆流性食道炎の方からよくある質問で「何を食べたらいいですか?」と質問されます。簡単に書いてみます。

<逆流性食道炎の食事選び>

***お勧めの食品***

○EPAを多く含む食品
あじ、いわし、かつお、さけ、まぐろ(赤身)
*EPAには胃の粘膜を保護する効果と消化を助けるビタミンBが含まれている。

○消化を助けるもの
大根、かぶ、長いも
*でんぷん分解酵素を含むが加熱で酵素の力がなくなるので調理に注意。

○乳製品
ヨーグルト、牛乳
*乳製品は胃酸の濃度を低下させる。

○ビタミンU(キャベジン)を含むもの
キャベツ
*ビタミンUは胃粘膜を保護する。

○消化のよい食品
たら、かれい、鯛などのしろみ魚
鶏ササミ肉、豚牛肉のモモ肉、ヒレ肉などの脂肪の少ない肉
豆腐、湯葉、豆乳

***少量にした方が良い食品***

×脂肪を多く含む食品
バラ肉、ロース肉、ウナギ

×脂肪を多く含む菓子
ケーキ、アイスクリーム、生クリーム

×脂肪を多く含む料理
てんぷら、トンカツ、フライ、中華の油炒め

×刺激の強いもの
キムチ、カレー、麻婆豆腐、コーヒー

×甘味の強い菓子
ようかん、チョコレート

×酸味の強い食品
レモン、夏みかん、トマト

×食物繊維の多い食品
サツマイモ、かぼちゃ、海草、きのこ(株アストラゼネカ;資料より)

以上参考になりましたか。
また食事の時間も大きな要因です。
会社から遅く帰り、夕食を午後11時、12時に食べてすぐに寝る。
これでは一晩中、胃は消化のため胃酸を出し続けます。
当然、胃酸が食道に逆流する可能性があります。

できれば夕食は早めに会社で済ませるつもりの方が良いです。


私も大学病院時代は大体午後9時位まで病棟の仕事があります。
それからようやく自分の勉強や仕事の時間になります。
それゆえ夕食は毎日病院食堂で食べてました。
家に帰ってから寝る前に食べるのは健康によくありません。



この前の日曜日、叔父の歯科に行った帰りに井の頭公園散策してきました。
天気が良く、新緑がとても気持ち良かったです。隣は妻。撮影子供。
ランチはいつもロブロスカフェです。リゾット、パスタ、ピザどれもおいしいです。


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胃食道逆流症−診断と治療の最前線



昨日は「胃食道逆流症(GERD)−診断と治療の最前線」という講演会に出席しました。

演者は川崎医科大学 食道・胃腸内科 教授 春間 賢先生でした。

春間先生はGERDの啓蒙活動のため、NHKの「ためしてガッテン」に出演されるなど、胃食道逆流症治療・研究の第一人者です。

講演内容は先生のご研究の成果や、胃食道逆流症診断ガイドラインの解説なをわかり易く解説頂きました。

中でも一番印象に残ったのは治療方法でした。

確かにガイドラインにはPPI(プロトンポンプ阻害剤)が第一選択薬となっています。

しかしPPIだけでは症状が改善しない方がいらっしゃるのも事実です。

講演会ではPPI+色々な薬の組み合わせをする事で、しつこい胸やけや、のどのつまり感の改善方法を教えて頂きました。

大変勉強になりました! 春間先生、ありがとうございました。


ピロリ菌の検査 〜胃がんと胃炎の分かれ道〜



昨日、NHKのためしてガッテンで「ピロリ菌感染6000万人 がんと胃炎の分かれ道」という番組を見ました。

要旨をまとめると次のようになります。(ピロリ菌陽性の場合です)

ピロリ菌は胃潰瘍の原因である!

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の方→すぐに除菌したほうが良い

ピロリ菌は胃がんの元凶!

特に次の合併症を持つ方は胃がんのリスクが高まります。 

高血糖:「ピロリ菌あり+高血糖」の人は「ピロリ菌なし+血糖正常」の人の4倍、「ピロリ菌あり+血糖正常」の人の2.2倍胃がんになりやすかった。

喫煙:「ピロリ菌あり+喫煙」の人は「ピロリ菌なし+非喫煙」の人の11倍、「ピロリ菌あり+非喫煙」の人の1.6倍胃がんのなりやすい。

塩分の摂りすぎ
これも胃がんのリスクが高まるようです。

ピロリ菌を調べる方法は下記のものがあります。

胃内視鏡検査:直接胃の粘膜を採取して調べる方法→症状(胃痛、胃のもたれなど)がある方はお勧めします。
胃潰瘍、胃がんの有無など胃の状態が把握できます。

呼気試験(感度95%、特異度95%)
 検査薬を内服する前と後で呼気に含まれるC02を測定します。
 現在最も用いらている方法です。除菌判定においても極めて有効です。
 *空腹時でないと検査できません。事前にご連絡ください。

血液検査(感度95%、特異度91%):ピロリ菌の抗体を測定します。

便検査 (感度95%、特異度97%):ピロリ菌の抗体を測定します。

胃がん家系の方、胃・十二指腸潰瘍を繰り返している方、ピロリ菌が心配な方は一度ご相談ください。


一昨日は学生時代のサッカー部同級会に参加しました。(私のサッカー部在籍歴は小学校の3年間だけですが...)我々の学年は正月の全国高校サッカー選手権大会に出場したり、夏のインターハイで全国3位になったりとかなり強かったです。そんな彼らもメタボが心配な年齢ですが、まだまだフルコートでサッカーしているようです。次回どう?と誘われました。まずは見学に行こうと思っています。参加はそれからという事で....

*新型インフルワクチンは2月6日頃若干名接種できます。
*ヒブワクチンは予約制です。今のところ約1〜2カ月待ちです。状況は変化します。お電話にてご確認ください。
 

胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン(その3)
今日もGERD診療のガイドラインの続きです。

上部消化管術後食道炎:いわゆる胃切除の手術を受けた方に起こる食道炎です。

*胃切除後の食道炎の発生には残胃の有無や大きさ、再建方法、残胃への十二指腸液の生じやすさが関係します。

*胃全摘術後では胃酸は出ませんので、十二指腸液の逆流のみが関与しています。十二指腸液の逆流としては、特に胆汁酸が指摘されています。
胆汁は食道粘膜に対する傷害性を有しています。

*治療には、酸分泌抑制効果を持つプロトンポンプ阻害薬(PPI)や蛋白分解酵素阻害薬が有効です。

*生活指導として、1回食事量に制限⊃後にすぐに横にならないH酲、便秘の解消ね漆から就寝までの時間をあける等が有効です。

もちろんその方の持病、ライフスタイル、趣味趣向、家族歴など様々な要因がありますので、やはりケースバイケースの治療になります。

胃術後の胸やけに悩んでいる方、お役に立てるかもしれませんのでどうぞご相談ください。




先週週末、初めてフットサルをしました。同じ医師会の先生に誘って頂き、荏原医師会VS田園調布医師会の形で楽しんできました。いや〜、本当にきつかった。でも楽しかった。フェイントをかけているのか?足がもつれているのか?どちらか解らない状況がそこかしこで繰り広げれました。。。もちろん上手な方もいました!久しぶりに歩行するのも困難な強烈な筋肉痛です。次回は来年1月の予定だそうで少しランニングしておきます。しかし階段の昇降に手すりを使わないときついです。。。。
小学校の時は結構頑張っていたんですけどね。あまりにも時間がたちすぎました(笑)

胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン(その2)
前回の続きです。

GERDには、内科治療と外科治療があります。

内科治療はいわゆる薬物療法です。PPIという胃酸分泌を抑えるお薬が良く効きますが、胃と食道のつなぎ目がゆるくなる食道裂孔ヘルニアがある場合は長期に薬を内服しなくてはなりません。

もちろん薬で食道裂孔ヘルニアが治るわけではありません。

そこで根本治療が外科手術です。

現在行われているのがNissen法とToupet法です。

ガイドラインによれば、どちらの方法が優れているかは優位な差がないようです。

内科治療でいくか、外科治療のほうが良いかはケースバイケースです。




(東京慈恵会医科大学 外科学講座HPより)

:::インフルエンザワクチン情報:::
季節性インフルワクチンはすべて無くなりました。
新型インフルワクチンの11月分の在庫はありません。
次回は12月に分配される予定ですが、一体何本割り当てられるのか。
小児の新型ワクチン前倒しといっても、肝心のワクチンが無いのでは、接種したくてもできません。
お断りしてばかりで本当に申し訳なく残念で仕方ありません...


胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン


本日、日本消化器病学会より「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン」が届きました。

このガイドラインは海外と日本のGERDに関しての研究結果やたくさんの論文をまとめて、「根拠に基づく診断・治療」に役立てるのが目的です。

その中から気になった点をピックアップしてみます。

・有病率は男性>女性 しかし60歳以上の女性で脊椎後弯によりGERDの頻度     が上がる。

・GERD患者ではピロリ菌感染率は低率である。

・NERD(非びらん性GERD)患者では食道知覚過敏が存在することが多い。
 (NERD:胸やけ等の逆流症状があるが内視鏡検査で粘膜に異常が見られないもの)→PPI等のいわゆる胃薬が効果ない事が多い。


・「胸やけ」という症状の理解は民族・文化・性差・個人によってマチマチである可能性がある。

・内視鏡的粘膜傷害程度と症状は必ずしも相関しない→内視鏡的にひどい炎症があっても症状が何もない事もある。

・PPIテストは有効である→内視鏡を用いず非侵襲的、簡便、低コストである (PPIテスト:強力な酸分泌抑制作用を持つPPIを用いて、胸やけなどの酸逆流症状消失の有無を治療的診断を行うもの)

・症状悪化の原因にタバコ、アルコール、右側臥位がある。

・症状緩和を改善させる行為は体重減少とベッドの頭側挙上である。


胸やけや胸部の違和感つらいですよね。

胃食道逆流症に、市販の薬はほとんど効果ありません。

PPI(プロトンポンプ阻害剤)がとても良く効きます。ぜひご相談ください。


****インフルワクチン情報****
季節性インフルワクチンの在庫もうほとんどありません。
現在のところ新型インフルワクチンは分配される数が極少量なので、こちらより、優先順位の高い方から個別に接種の意思を確認していく予定です。
ワクチンさえ潤沢にあれば、希望者全員に接種したいという気持ちはあるのにとても残念です。。。

男性の1割近くが過敏性腸症候群
本日こんなニュースがありました。

下痢系の過敏性腸症候群、男性の1割近く
(10月7日13時17分配信 医療介護CBニュース)

 国内の20-79歳の男性のうち、下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている人が1割近くいることが、島根大医学部第二内科の木下芳一教授の調べで分かった。木下教授は、IBSの病気としての認知度の低さや、患者が医師に相談できていない現状を指摘。自己治療で症状が改善しない潜在患者も多いとし、「IBSは適切な診断や治療が必要な疾患だ」と強調した。

IBSは、大腸や小腸に原因となる異常が見られないが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う疾患。

全国の20-79歳の男性2万人を対象に実施したところ、下痢系IBS患者は全体の8.9%。年齢別に見ると、20歳代が11.2%で最も多く、次いで40歳代10.4%、30歳代10.0%、50歳代7.8%、60歳以上5.3%の順だった。


つまり男性の約10%が下痢・腹痛で悩んでいる事がわかりました。

このように潜在的に多い過敏性腸症候群(IBS)ですが、では一体どの医療機関に行けばいいのか?と悩む方も多いと思います。

今回「IBSネット〜腸、快適生活」というサイトが立ち上がりました。

当院も過敏性腸症候群を診療できる病院に登録されています。

一人で悩んでいる方、市販の薬でいいのかな?と思っている方、どうぞご相談ください。






この前の連休で信州高ボッチ高原に行ってきました。天気も良く牧場越しに槍ヶ岳が見えました


胃がんとピロリ菌の関係
胃がんとピロリ菌が密接な関係にあることはよく知られています。

胃がんのほぼ100%にピロリ菌がいるとされています。(国立国際医療センター上村先生)

しかし、ピロリ菌陽性者の2%〜3%しか胃がんにはなりません。

逆に言えばピロリ菌があっても、97〜98%の人は胃がんにはなりません。

ではどうしたら、ピロリ菌の感染が防げるのでしょう。

以下アメリカの病理学者コリア先生の仮説です。

ピロリ菌は5歳以下の子供の時に感染します。
大人になってからは感染しないようです。
子供の時に胃に住み込んで、胃炎を少しづつ起こす。
ピロリ菌感染→表層性胃炎→委縮性胃炎→腸上皮化生→胃がん発生 
簡単な胃がんまでの流れです。

もちろん、胃がんのリスクにはピロリ菌だけでなく、食事との関係、がん家系遺伝子などの色々な因子が関与しています。

ピロリ菌の感染経路ですが、5歳くらいまでは、胃の免疫が高くなくて、ピロリ菌の侵入を簡単に許してしまいます。

以前は衛生状態があまり良くなかった頃は糞口感染が多かったようです。

現在は、上下水道が整っていますので糞口感染は減っているようです。

最近は、感染者である大人(親)から口移しで食べ物を渡した時に感染することが多いようです。

子供に口移しで食べ物をあげるのは止めたほうがいいようです。

また若年者でピロリ菌陽性の場合は、胃の粘膜が痛む前に除菌したほうが良いと考えます。


         

この前の日曜日、吉祥寺の叔父の歯科医院に行った帰りに井の頭公園に寄りました。天気も良かったのですが緑がとても気持ち良かったです。周辺には洒落たショップやカフェもあり、都会と自然がうまく融合した町になっています。住みたい町の上位にくるのもうなずけますね。
 このブログも海外からのアクセスもちらほら。Sさんの娘さんはドイツのポツダムから見てくださっているようです。ありがとうございます!



しゃっくり
             


「ヒクッ。ヒクッ。」といった「しゃっくり」に悩まされた方は多いのではないでしょうか。

医学用語では「吃逆(きつぎゃく)」といいます。

大抵は自然に治りますが、何日も続く方もいます。

そもそも「しゃっくり」とは、何でしょう?

息を吸う筋肉が痙攣する→声門が突然閉じる。この音が、「しゃっくり」の音です。

<しゃっくりの原因>

良性:笑ったり、食べ過ぎたりして、胃が過度に伸ばされると起こることが多い。健康な人のしゃっくりはこれが原因であることが多い。

迷走神経刺激:鼓膜に接する耳道内異物、咽頭炎、喉頭炎で起こることあり。

肺炎:横隔膜の炎症で吃逆が起こる

心因性:睡眠中は吃逆が止まるのが特徴です。

嚥下障害(飲み込みにくい)を伴うしゃっくりはアカラシア、食道がんを疑います。

その他にも色々と原因があります。

<治療> 胃の動きを良くする薬や、漢方薬を使います。

便秘でお悩みの方ご相談ください。
便秘と一言にいっても、症状は様々です。

便が1週間もでないから始まり、便が硬くてなかなか出ない、便の量が少ない、排便後の残便感があるなど。。。

便秘の原因

\験莉慣
何といっても原因No1です。
運動不足、食物繊維不足、水分摂取不足があります。
また食物繊維の摂りすぎでも便秘になります。(便がゴワゴワで出ない)

¬剤の使用
慢性的な下剤の使用、鎮痛剤、鉄剤、降圧剤(Ca拮抗薬)、抗うつ剤などが多いです。

うつ病
自律神経のバランスがくずれるため。

げ疉卆腸症候群
若年者に多い。差し込むような腹痛に続く排便、腹部膨満感、便秘があります。腸が痙攣のように収縮するので便の排出力に乏しく「ウサギの糞」のよう小さく硬い便になります。

ス綻腺機能低下症
便秘以外の症状に全身倦怠感や体重増加、寒さに弱くなるなどの症状がでます。

η喨悗魏翹する
排便を我慢する習慣をつけると、普段より排便が抑制されるようになってしまいます。

大腸がん
大腸がんなどが原因で腸の通過障害を起こします。(腸閉塞)

しかし、基本は食事、運動を含めた規則正しい生活習慣です


          
青葉が目にまぶしい季節になりました。せっかくのいい季節なのに、新型インフルエンザの感染者が増えています。早く終息してほしいものです。

急増する過敏性腸症候群(IBS)
      ストレス解消に。     


通勤、通学途中、大事な会議や試験の前または生活環境の変化などから「急にお腹が痛くなった。」「トイレに駆け込んだ。」という経験は誰でもありますよね。

しかし、それが長期間に渡った場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。

その名の通り、ストレスに腸が過敏に反応して便通異常がおこる病気です。

現在のストレス社会の中では、誰もがなる可能性のある現代病といえます。

過敏性腸症候群には大きく分けて4つのタイプがあります。
_捨〃拭А崚ゾ便・水様便」が多いタイプ
∧愴觀拭А峭鼎な悄Ε灰蹈灰輅悄廚多いタイプ
混合型:下痢と便秘が両方
い修梁勝Ь綉のどれにも当てはまらないもの

お腹の症状:
◎腹痛
◎下痢、便秘
◎お腹が何か気持ちが悪い
◎お腹が張る感じ
◎残便感がある
◎ガスがたまる、お腹がゴロゴロする

その他の症状:
◎精神不安定;不眠、不安感、抑うつ
◎全身症状;頭痛、倦怠感、めまい
◎消化器症状;嘔吐、嘔気、食欲不振

治療:ライフスタイルの改善とストレス解消を心がけましょう。
3食決まった時間に摂りましょう。
十分な休息をとりましょう。
散歩、スポーツや趣味などで気分転換を図りましょう。

薬物療法:セロトニン受容体拮抗薬、消化管運動調整薬、整腸剤、抗不安薬等を症状に合わせて組み合わせます。

一人で悩まず、ぜひご相談ください。

さいとうファミリ−クリニック

のど・食道のつまり感
           

のどや食道(胸の前)のつまり感(違和感)を訴えて来院される方は少なくありません。

大変不快な感じするので、悩まれて相談に来られます。

一番多いのは逆流性食道炎、胃食道逆流症です。

症状:みぞおちから胸の中央部に熱感を伴った痛み(いわゆる胸やけ)、他にも食後に多い、起床時に多い、口の中が酸っぱいなどがあります。

検査:胃内視鏡検査を行い、逆流性食道炎の重症度を判定します。

予防方法:生活習慣の改善が大事です。
)衆暴食・早食いを止める
高脂肪食(フライ・天ぷらなど)、柑橘類(みかん、レモン等)、の摂取に注意
食後すぎに横にならない・前屈姿勢、便秘等の腹圧上昇の回避
ぞ緘梢筏鷯(ベッドの頭側を高くする)、左を下にして寝る(一番逆流しにくい姿勢)

治療:薬物療法が中心です。
.廛蹈肇鵐櫂鵐彖乏穏(PPI)で酸分泌を抑制します。PPIは何種類か違うメーカーより発売されているので、合う薬を探すことが必要です。
⊂嘆輯姫親芦善薬で食道・胃の運動を改善します。

上記の治療で大抵の場合、症状がかなり改善されます。

逆流性食道炎以外では以下の病気も考えます。

神経性食道狭窄症:”梅核気 ”といってあたかも梅の種(核)がのど、食道に詰まった感じがします。

口腔内異常感症:Burning Mouth(バーニング マウス)ともいわれ、口の中が燃えるような感じと表現される方がいます。

どちらも漢方薬等を使用すると改善される事が多いです。

一度ご相談ください。


さいとうファミリ−クリニック

細菌性食中毒に注意!
              

6月〜9月は細菌性食中毒のシーズンです。

腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、サルモネラ、キャンピロバクターが全体の約50%をしめます。

今年話題になったノロウイルスは10月〜3月の冬季に流行します。

症状と潜伏期間(おおよそ)です。

腸炎ビブリオ :下痢、腹痛、嘔吐、発熱  12時間〜24時間
黄色ブドウ球菌:嘔吐、下痢、腹痛     2時間〜4時間
サルモネラ  :下痢、腹痛、発熱、嘔吐、 12時間〜36時間
キャンピロバクター:粘血便、腹痛、嘔吐、 3日〜4日
病原大腸菌(O-157含):下痢、腹痛、発熱 10時間〜15時間

症状は下痢、嘔吐など。症状だけで原因菌を同定する事は困難です。

食中毒の原因として、サルモネラ: 鶏卵、肉類。腸炎ビブリオ:生食魚介類。ブドウ球菌: 調理者を介在。0157: 加工食肉、水耕野菜、カンピロバクター:肉類などがあります。

確定診断は便培養して原因菌を特定します。

治療は抗生剤、整腸剤の内服、脱水傾向であれば点滴が必要です。

もしかしたら、食中毒かもしれないと考えたらその事をお話ください。

診断の重要な手がかりになります。

食後すぐの運動に注意!
             

爽やかな気候になりました。

ちょっと運動でもしてみるか。という気になります。

しかし、食後に急に走ったりするとお腹が痛くなった経験ありませんか?

食後の胃には消化中の食べ物が収まっています。

激しい運動をすると、手足に血液が多く流れます。

すると胃に流れる血液が少なくなり、「胃が酸素不足」になり痛みが出現します。

また食べ物が収まった胃が、揺さぶられる事で痛みが出る事もあります。

運動1時間前は食事は控え、食べるなら消化の良い物を少量にしましょう。



便潜血反応が陽性だったら
今日は荏原医師会での定例の消化器勉強会に行ってきました。

隔月で夜8時から昭和大消化器内科の野津史彦先生に講演して頂いています。

今夜は「便潜血検査の位置づけ」についてでした。

便潜血検査とはいわゆる「大腸がん検診」で、便に血が混じっていないかをチェックします。

以前の便潜血検査は動物の血でも(例えばレアのステーキなど食べる)”陽性”になりましたが、現在の検査はヒトの血にしか反応しません。

統計では便潜血反応の陽性率は3〜5%です。

さらに便潜血陽性→大腸ファイバーをして、大腸がんが見つかる確率は5〜10%程度です。

ですから、便潜血陽性=大腸がんではないのです。

しかし、大腸がんの可能性もありますので、「便潜血陽性」であれば念のため大腸ファイバーをおすすめします。

今年度から品川区区民健診がなくなり、5月より特定健診が始まります。
(品川区国民健康保険の方)

しかし、がん検診は(大腸がん検診、前立腺がん検診、乳がん検診)今まで通り受けることができます。

定期的な健診は健康管理の基本です!


スイスイと健康な人生がおくれるといいですね!


胃の症状あれこれ
胃炎は大きく3つに分けられます。〜反コ愿な胃炎形態学的な胃炎(内視鏡的胃炎)5’柔胃炎(組織学的にも内視鏡的にも所見を認めない)です。

しかし、その胃炎の症状は様々で同じような症状を呈します。

多い症状は「胃のもたれ」「胃痛」「膨満感」「吐き気・ムカムカ」あたりでしょうか。

これらの症状も一つであることは少なく、むしろ複数あることの方が多いと感じます。

今までは胃のもたれ、ゲップを症状とする場合は、胃酸との関係はあまり論じられず、一般に胃の動きを良くする薬を処方されることが多かったようです。

しかし、胃のもたれは少し良くなっても、他の症状がよくならなかったり、
別の症状が出現したりと問題がありました。

やはり、胃の諸症状には胃酸過多が関係しているのでは?と健常ボランティアを対象に興味深い検討が行われました。

胃内に「酸」と「真水」を注入し被験者が自覚する症状の種類と程度を調べたのです。(三輪洋人:診断と治療、94:877−884,2006)

その結果、胃の中に酸を注入したグループで「胃もたれ」「腹部膨満感」など、いわゆる”胃の動きが悪い症状”とされていた訴えが出てきました。

このことで、「胃酸過多」が胃の症状全般に関与していたと考えられます。

今までは、たぶんそうではないか?と経験則で感じていましたが、明らかになった感じです。

つまり胃の症状があれば、まずは「胃酸の分泌をコントロールするお薬」をまず使用して、必要があれば、胃カメラなどの検査を行い、きめの細かい経過観察が大事と思います。

現在、胃酸をコントロールするお薬(H2ブロッカ−)は薬局でも売っています。しかし、漫然と市販薬を内服していると「胃がん」などの発見が遅れる可能性もあり、あくまで緊急的な服用にとどめるほうが賢明だと思います。

胃の薬といっても、さまざまな薬があります。(漢方薬でもいいお薬あります)

症状によっては、すぐに検査したほうがいい場合もあります。(急激な体重減少がある、黒色便がでる等)

何かありましたら、お気軽にご相談ください。


食事はおいしく頂きたいです。










感冒性胃腸炎に抗生剤は必要?
定期的に流行する感冒性(感染性)胃腸炎。

患者さんからよく聞かれる質問:

感冒性胃腸炎には抗生剤は必要ないのですか?

これは、鼻、咳などの上気道症状のいわゆる「かぜ」の時と同じで、ウイルスが原因である胃腸炎には、抗生剤は必要ありません。

逆に抗生剤が原因で、下痢がひどくなったり、ひどい時は抗生剤で正常な腸の細菌叢が破壊されて偽膜性腸炎という病気になることがあります。

基本的にはウイルス性の感冒性胃腸炎には^太鏑∧櫺広食事いすりが大事です。

でも細菌性の胃腸炎の場合は、抗生剤を使うこともあります。

例えば、鳥肉によるキャンピロバクター腸炎サルモネラ腸炎、魚介類の生食による腸炎ビブリオ、肉・野菜からの病原性大腸菌(O-157など)には抗生剤を使用することがあります。いわゆる食中毒です。

ご自分で考えてこれらが疑わしい場合は、医師にお話ししてください。

また、今話題のノロウイルスですが、潜伏期間(感染から発症までの時間)は24〜48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。

通常、これら症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
しかし、食中毒の原因となり老人ホームなどで大量発生することがあります。

お年寄りなど、免疫力が低下し、容易に脱水症状になる方が罹患した場合には点滴などの治療が必要です。
 
しかし、ノロウイルスの同定検査は保険適応がありません。自費で一万円程度かかり、また検体をすぐ凍結させて、凍ったまま検査センターに届けなければならずかなり煩雑です。

また、検査結果がでるまで4、5日かかるため(その間に通常は症状は回復します)実際検査されることは少ないのが現状です。

<H22.2.4 追記> 現在はノロウイルスを15分で診断できる簡易検査キットが発売されています。
しかし保険適応がなく自費になりますので、当院では採用していません


とにかく下痢・嘔吐がひどければ、最寄の医療機関の受診をおすすめします。


最近冷え込みが厳しいですね。春が待ち遠しいです。


さいとうファミリ−クリニック




感冒性胃腸炎
まだまだ嘔吐・下痢症(感冒性胃腸炎)の勢いが止まりません。

ノロウイルスですか?という質問も多いのですが、ノロウイルスは食中毒が原因ですので、お腹のかぜである感冒性胃腸炎とは違います。

また、食事はどのようなものがいいですか?という質問も多いです。

下痢の時一般に言えることですが、基本は^太鏑∧櫺広食事ぬ瑤任后

<避けたい食品>
[笋燭い發
∋號辰梁燭い發
A^櫃梁燭い發痢弊弧邵據△気弔洌鬚覆鼻
ぞ嘆修靴砲いもの(貝類、いか、たこなど)
ト酵しやすいもの(リンゴ以外の生の果物、豆類など)
刺激の強いもの(香辛料、炭酸飲料など)

<食べて良いもの>
下痢のひどい時:湯さまし、番茶、うす味の味噌汁、野菜スープ

下痢回復期:粥、パン、うどん、卵類、豆腐、納豆、ヨーグルト、チーズ       やわらかく煮た野菜(大根、カブ、人参、ジャガイモ)

お子さんの脱水症状が心配な場合のご家庭で作れるドリンク
水1ℓ 砂糖40g 塩2g オレンジかレモンの絞り汁を適量

これをゆっくり少しづつ、飲めば点滴する代わりになります。
是非、お試しください。

かぜの時はあせらないことが大事です。






感冒性胃腸炎が流行しています。
現在、感冒性胃腸炎(嘔吐下痢症)が流行しています。

手洗い、ウガイの徹底が必要です。

治療としては体内の水分が失われる 脱水症の予防 が大切。
よく水を摂取するとまた下痢するので、水を飲まない!方がいますが、それは危険です。

下痢で失われた水分は速やかに補給しましょう。とはいっても、ゴクゴクいっぺんに飲むと、胃腸がグルグルと動き出し「下痢」になります。

お腹に気づかれないように、ゆっくり少しづつ飲む(約30〜50ml)のがコツです。

スポーツドリンクのお湯割りがおすすめです。


年末はイベントが目白押しです。体調管理に気をつけましょう。




12月18日(火)は荏原医師会平日夜間診療に出動します。
受付時間:午後7時30分〜午後10時30分
診療時間:午後7時30分〜午後11時
急病等の場合、ご利用ください。
TEL:03-3783-2355









胃炎のはなし
みなさん、不思議ではありませんか?

食べ物を溶かす強力な酸である「胃液」で胃自身が何故溶けないのか。

それは、胃の粘膜を覆う粘液が、胃液の攻撃から守ってくれているのです。

ストレスなどが原因で胃の粘膜を守る粘液の分泌が減ると、バリアが破綻して、急性胃炎になってしまうことがあります。

胃のバリアを弱める原因として、アルコール、コーヒー、薬、ストレス、急性の感染症などがあります。

治療としては、胃酸の分泌を抑える薬を投与します。

今は大変いいお薬がありますので、早期に症状が改善します。

私が毎日内視鏡検査を行っていて、常々感じていたのですが、内視鏡所見と患者さんの症状は必ずしも一致しないのです。

いわゆる内視鏡的に胃炎の所見それほどなくても、「強い胃痛」を訴える方も多いですし、逆に胃炎の所見が強くて、何とも感じない人もいます。

どうしてそういうギャップがおこるのか、やはり不思議に思っている研究者はいます。

今月の日本消化器病学界雑誌にでていました。
島根大学医学部の木下先生達のグループの研究です。

どうやら、前庭部という胃の下の方の胃炎は症状が出やすく、逆に加齢による萎縮性胃炎は「胃痛」との症状と関係がないようです。

しかし、まだまだ研究途中でありこれからの研究が待たれます。

しかし、ストレスが「胃」に悪いことはいうまでもありません。

ストレスの緩和に心がけましょう!


癒しは大事なんです。






甘いものは別腹
甘いものは別腹」とよく聞きます。

食事でお腹いっぱい食べたのに、ついついおいしそうなデザートに手を出してしまうことありませんか?

食事をすると、血糖が上昇すると「脳」が「満腹感」と感じて、それ以上食べられなくなるのです。

ところが、おいしそうなデザートを見ると、「脳」からホルモンが分泌され、「胃」がもぞもぞ動き出し、「胃」の中にたまった食物を小腸に送りだします。

そして「胃」の中にスペースを作るのです。

これがいわゆる「別腹」です。

以前、実験でみたことがあるのですが、胃のX線透視でみると、「胃」の中は食べ物で一杯なのに、目の前においしそうなデザートを見せると、胃が本当に動きだしてスペースを作りました。

びっくりです。

しかし、これは完全な「食べすぎ!」です。

食欲の秋ですが、やはり腹八分目がちょうど良いです。












機能性胃腸症
槍ヶ岳登山ですっかり疲れてしまい、ブログの更新も滞ってしまいました。

もう、大分回復しましたのでどんどん更新していこうと思っております。

ところで、私が山登りの疲労を癒している間に世間では首相が急に退陣するという出来事がおきました。

その安部首相をの一件で有名になった「機能性胃腸症」ですが、元々は機能性胃炎と過敏性大腸症候群と別々の名前がついていたのを、両者とも原因が心理的なストレスが多いことと、両方を合併することが多いので機能性胃腸症と総称するようです。

「胸焼け」「食欲がない」「何となく胃が不快」といった上部消化器症状を訴えるものを「機能性胃炎」といいます。(内視鏡で胃を観察しても胃潰瘍や胃炎が無いのが特徴)。

また、便秘と下痢、腹痛を繰り返すが、大腸検査をしても異常なしの場合は「過敏性大腸症候群」ともいわれています。

「私も安部さんと同じじゃないか。」と日頃からストレスで胃腸障害を感じている方の来院が多くなりました。

実はこの病気は非常に多く、消化器専門医への紹介患者の30〜50%を占めるほどです。

治療としては、やはり胃潰瘍、十二指腸潰瘍や癌があると困りますので内視鏡検査や便の潜血反応の検査をお奨めします。

それで、潰瘍、癌がないと分かれば、胃腸の動きをよくするお薬や心の安定剤、漢方薬を処方します。

自分一人で悩んでいるより、是非一度ご相談ください。


食欲の秋、お団子もおいしく食べたいものです。













ヘリコバクター・ピロリの新しい除菌法
ヘリコバクターピロリの除菌法は、プロトンポンプ阻害剤(PPI:胃酸を強力に抑える薬)+アモキシシリン(ペニシリン系抗生物質)+クラリスロマイシン(マクロライド系抗生物質)という2種類の抗生剤を1W内服します。
除菌の成功率は約80%です。

しかし、除菌がうまくいかなかった場合には、今までは同じお薬でもう一度除菌を試みていました。

しかし実際のところ、一度うまくいかない場合には再除菌してもうまくいかない例が多かったのも事実です。(再除菌率52.9%
つまり再除菌は半分しか成功しない!

この状況を打開すべく、今月(2007年8月)よりPPI+アモキシシリン+
メトロニダゾール
の3剤併用療法が保険適応となりました。

この新3剤併用療法にて、再除菌率が90%以上と有意に高くなっています。

メトロニダゾールというお薬は、もともとトリコモナス原虫に対する治療薬ですが、ヘリコバクターピロリの除菌に効果があるということは以前よりわかっており、臨床の現場からは早く保険の承認が待たれていました。

ヘリコバクターピロリ感染は胃がんを含む様々な疾患の発症に関与しています。

特に胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発を繰り返して、ヘリコ陽性の方は除菌を考えても良いと思います。

今度の保険適応は、除菌不成功だった方には朗報といえます。
電子顕微鏡写真:岡山大学細菌学教室提供